夫婦のなれそめ編💌③退院と家出

💭 焦りと空回りの毎日
退院して少し経った頃、
「早く働かなきゃ」「ちゃんとしなきゃ」って、
自分を追い詰めていました。
でも現実はなかなかうまくいかなくて、
仕事に就いても一日で辞めてしまったり、
落ち込んでは立ち上がり、また転んで。
心の中はずっと焦りでいっぱい。
“みんなはちゃんと働いてるのに…”
そんな思いに押しつぶされそうでした。
🌧️ 家族との衝突、そして家出
ある日、家族と少し口論になったのをきっかけに、
感情が爆発してしまいました。
居場所がなくなったような気がして、
そのまま家を飛び出してしまったんです。
夜風が冷たくて、どこへ行けばいいのかもわからず、
泣きながらスマホを握りしめていました。
🏠 彼の決断
困り果てていた私に、彼が言いました。
「うち、アパート借りるから…ここに住みなよ。」
当時、彼はまだ実家暮らし。
親に知られたら怒られるのに、
それでも私を助けるために動いてくれました。
「私をなんとかしよう」と本気で思ってくれる人がいる。
その気持ちだけで、涙が止まりませんでした。
🫶 養ってくれた三ヶ月
彼が借りてくれたアパートで、
私は「アパートで暮らしてます」とだけ家族に伝えて、
そこから三ヶ月ほど過ごしました。
アルバイトにも挑戦したけれど、
やっぱり続かなくて辞めてしまって。
一文無しになった私を、
彼は家賃も生活費も全部負担してくれました。
あのときの彼の優しさを思い出すと、
今でも胸がぎゅっと温かくなります。
🌙 迷走期 ― ネット配信に逃げた日々
その頃の私は、情緒が不安定すぎて、
深夜にネット配信をしていました。
コメントをもらったり、
「かわいいね」なんて言われると少し安心して、
それで心を保っていたんです。
でも、過激な言葉で注目を集めたりして、
アンチも増えていきました。
本当は苦しかったのに、
誰にも見せられず、どんどん心がすり減っていった時期。
💔 彼の心を傷つけたこと
ある日、「好きだよ〜✨」なんて軽く言ってしまって、
男の人たちにチヤホヤされてる姿を
彼に見せてしまったことがありました。
今思うと、あれは彼にとって
本当にしんどいことだったと思います。
それが原因で、大きくぶつかって、
別れ話になったこともありました。
🌤️ 止めてくれた言葉
暴走していた私を、
彼はある日ぽつりとこう言いました。
「…もう、やめな。」
怒鳴るでもなく、責めるでもなく、
ただその一言が静かに響きました。
その言葉を聞いて、やっと私は気づいたんです。
「支えてくれてる人がいる」って。
☕ 夜の訪問と初めてのお泊まり
眠れない夜、彼はこっそり家を抜け出して、
自転車で一時間かけて会いに来てくれました🚲
真夜中に現れた彼の姿を見た瞬間、
涙があふれて止まりませんでした。
その夜、初めて「お泊まり」もしました。
不安もあったけど、
隣に彼がいるだけで心が落ち着いて、
初めて“安心して眠れる夜”になりました🌙
🩵 家に帰る決意
それから三ヶ月後、
私は家族に謝って実家に戻ることを決めました。
でも、あのアパートで過ごした日々は
「私に居場所をくれた時間」として、
今も大切な記憶のひとつです。
🕊️次回は「プロポーズ」💍
ちょっと不器用で、でも心から嬉しかったあの日のお話を綴ります。
