夫婦の馴れ初め編💌②入院生活と彼の支え

🩵 診断と退職
彼と出会ったのは12月。
「本当に付き合おう」って決めたのは1月でした。
でもその同じ月、私は強迫性障害と診断されました。
仕事も続けられず、すぐに退職。
急に世界が白黒になったみたいで、
不安と自己否定で押しつぶされそうな日々が始まりました。
🎂 入院の直前、誕生日
2月からの入院が決まっていたその少し前、
私の誕生日がありました。
23歳の誕生日。
本当はお祝いするような気持ちにはなれなかったけど、
“せめて人並みに恋をしてみたい”という思いが、
そのときの私を動かしていました。
でもそのあと、
強迫の症状が一気に出て、後悔と恐怖に包まれました。
「挨拶もまだなのに…」
「家族にも言えていないのに…」
そんな気持ちで眠れず、3日間ほとんどベッドから動けませんでした。
心の中は、真冬のように冷たかったです❄️
🌿 入院と孤独
2月、私は他県の病院に入院しました。
病室の窓から見えるのは、小さな中庭。
そこには毎日、風に揺れる木々と、
ぽつぽつ咲く花がありました。
でもその穏やかな景色とは裏腹に、
心の中はずっとざわざわしていました。
「退院したら、どうしよう」
「また働けるかな」
未来がぼんやりしていて、
“病院の中のほうが安心”に思える日もありました。
☎️ 彼の支え
そんな中でも、彼は毎日欠かさず電話をくれました。
「しば子の繊細なとこも、かわいいと思う」
「絶対大丈夫だよ」
その言葉に、何度も救われました。
入院中なのに、電話を待つ時間がちょっとした楽しみになっていて、
心のどこかがポッと灯るような日々でした🌼
正直、「これは一時的な優しさかも」と不安になることもあったけれど、
結婚した今も、彼は変わらず「かわいい」って言ってくれます。
あの時の不安が嘘みたい。
💫 揺れる心
弱っていた私は、入院中に看護師さんの優しさに救われて、
一瞬だけ「この人に頼ったら楽かもしれない」と心が揺れたことがありました。
でもすぐに全部、彼に話しました。
怒られると思っていたのに、
彼はただ静かに「大丈夫」と受け止めてくれました。
その穏やかさに、また心が温かくなりました。
🌸 普通の奇跡
診断、退職、孤独、後悔、そして心の揺れ。
そんなめちゃくちゃだった私を、
彼はずっと優しく受け止め続けてくれました。
「普通がいちばんええ」
その彼の言葉は、どんな薬よりも効きました。
派手な奇跡じゃなくていい。
私にとっては、これ以上ない
「普通の日々の中の奇跡」 でした🕊️
✍️ 次回は「退院と家出編」。
現実と向き合う勇気が持てず、それでも彼と一緒に選んだ道を綴ります。
