夫婦の馴れ初め編⑤最終章 |結婚式〜新婚旅行

■ 結婚式までの道のり

籍を入れてから半年後、私たちは結婚式を挙げました。

新しい生活が始まったばかりで、環境の変化についていけず、体調を崩すことも多かったけれど、少しずつ準備を進めていきました。

正直、打ち合わせの日は「今日は大丈夫かな…」と不安になることもありましたが、彼が隣にいてくれたからなんとか乗り越えられたと思います。

結婚式は、家族だけを呼んだ小さな式でした。

派手さはなかったけれど、「ちんまり」した分、心から安心できる温かさに包まれていました。

■ ドレス姿の私と、彼の言葉

闘病を経て、私は出会った頃よりも体重が倍に増えていました。

正直、鏡に映る自分の姿を見て「こんな姿を見せるのは恥ずかしい」と思ったし、ウェイティングドレスは少しむちむちで、心の中で何度もため息をつきました。

でも彼はそんな私に「すごく可愛いよ」と言ってくれたのです。

サプライズのように響いたその言葉に、「あぁ、この人を選んでよかった」と心の底から思いました。

■ 新婚旅行のはじまり

結婚式が終わって1ヶ月後、私たちは新婚旅行へ。行き先は沖縄でした。

実は、私は飛行機に乗ったことが一度もなくて、不安症もあったので「絶対無理」と思っていました。

それでも彼が隣にいると思うと勇気が湧いてきて、頓服を飲んで初めてのフライトに挑戦しました。

翼の下に広がる青空を見ながら「旦那となら、なんでもできるんだなぁ」と思った瞬間でした。

■ 沖縄での思い出

沖縄ではたくさんの体験をしました。

国際通りを散策して、アニメイトでお土産を探したり 鍾乳洞に入って自然の神秘に触れたり 美ら海水族館でジンベエザメに圧倒されたり シーカヤックに挑戦して波に揺られたり

どれも楽しかったけれど、なんだかんだで一番思い出に残っているのは、ホテルでのんびり過ごした時間でした。

「観光も楽しいけれど、結局ふたりで過ごす空間が一番幸せなんだな」と実感できた新婚旅行でした。

■ これから

こうして、出会いから家出、プロポーズ、結婚式、そして新婚旅行まで。

振り返ればハラハラすることばかりだったけれど、その度に隣で笑って支えてくれる彼がいました。

きっとこれからも「普通の日々」の中に、たくさんの特別が見つかっていくんだと思います。

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