【レビュー】止まっていた時間が、また動き出した日

― 絵本のような時計と、私の物語 ―
🕰 出会いは、お菓子の家を見つけた兄弟の時計
2020年、20歳前半の頃。
閉店セールをしていた雑貨屋さんで、この時計と出会いました。
そのお店は、子どもの頃にお母さんと一緒によく通っていた思い出の場所。
最後にもう一度行ってみようと思って訪れたその日、
ガラスのショーケースの中で、この時計が静かに光っていました。
文字盤には、お菓子の家を見つけて嬉しそうにしている兄弟ふたり。
まるで絵本の中の1ページみたいで、見た瞬間に心を奪われました🍭✨
当時の私にとっては、いちばん大きな買い物。
「大人になってもずっと大切にしよう」と思いながら手に取った、
特別な一本です。
🌿 手作りのぬくもりと、裏に刻まれたサイン
真鍮の文字盤にやさしく描かれた数字。
厚みのあるガラス越しに、小さな針が静かに時を刻みます。
裏面には、職人さんの手で刻まれたサイン。
この世界にひとつしかない手作りの時計。
光の角度によって表情が変わるその姿に、
“ものづくりのあたたかさ”を感じます。
🌸 動かなくなっても、手放せなかった
何度か身につけたあと、時計は動かなくなってしまいました。
ショックだったけれど、どうしても捨てられなくて、
それからずっと、飾り棚の上に置いていました。
見るたびに「あの日のお店の香り」を思い出して、
どこか懐かしい気持ちになって。
“またつけたいな”と、何度も思いました。
💌 修理をお願いして、再び動き出した時計
ある日、思い切ってJHA関西さんに修理をお願いしました⌚️
郵送でお願いしたら、すぐに「直りました」とご連絡をいただき、
今日、その時計が手元に戻ってきました。
包みを開けた瞬間、
まるで時間が巻き戻ったような気持ち。
お菓子の家の絵や、あの日の空気までよみがえったようでした。
カチカチと小さな音を立てて針が動き出すのを見て、
思わず「おかえり」と声をかけてしまいました。
🌿 「直して使う」という選択
新品を買うのも素敵だけど、
手をかけて直して使うと、その分だけ愛着が深まっていく気がします。
この時計は、私にとって
“時間を大切に過ごすこと”を思い出させてくれる存在。
止まっていた時間が再び動き出す瞬間は、
まるで自分の中の何かも一緒に蘇るようでした。
これからも、この時計と一緒に
小さな物語を集めながら暮らしていきたいと思います🍬🕰
💐 おわりに
お菓子の家を見つけて笑っている兄弟の絵は、
きっと“見つける喜び”や“日常の幸せ”を描いているのかもしれません。
私にとってこの時計は、
「普通の日々がいちばん愛しい」と教えてくれる絵本のような存在です。
💌 今後の発信について
今回は、自分でお願いした時計修理の体験を紹介しました⌚️
暮らしやものづくりの温かさを感じられるアイテムを、これからも丁寧に紹介していきます🌸
(企業さま・ブランドさまからの体験レビューやコラボのご相談もお待ちしております💌)



